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盛岡の街なかにひっそり佇む「光原舎」は、宮沢賢治の初版本『注文の多い料理店』を世に送り出した印刷所をルーツに持ち、今も物語の余韻が色濃く漂うスポットです。石畳の中庭は自由に出入りでき、木漏れ日とコーヒーの香りが交差する穏やかな時間が流れます。
童話の舞台へ迷い込んだかのようなレトロな空気感に包まれながら、賢治が愛した岩手の風景と文化をじんわり体感できる――そんな「ノスタルジック散歩」へ、あなたも出かけてみませんか。
本記事では、実際に筆者が直接行き体験した情報・写真をもとに、「光原舎」の宮沢賢治の世界観を紹介します。
「光原舎」宮沢賢治ゆかりの地の魅力
【魅力①】石畳とレトロの建物が織りなす大正ロマンの中庭風景

一歩足を踏み入れた瞬間、レンガと漆喰のコントラストが美しい小路が伸び、足元には時を重ねた石畳。ほんのり苔むした石と木々の緑が、午前の木漏れ日を受けてきらりと輝きます。大正期の面影を今に伝える木枠のガラス戸やクラシックなアイアンのランプが、まるで物語のセットのように並び、光原舎が歩んできた百年近い歴史へと自然に想像を誘います。
【魅力②】ドリップ珈琲が香る「可否館」で過ごす文学カフェ時間

その名も美しい「可否館」は「光原舎」中庭にて営業している大正時代を感じさせるレトロでオシャレな喫茶店です。昼下がりにはご近所のマダム(?)が集う喫茶店にもなり店内に良く笑い声が聞こえます。淹れたての珈琲は美味しくホッと一息つける味わい、散策ついでに是非立ち寄りたい喫茶店です。(店内撮影禁止です)
【魅力③】北上川沿いの癒しの風を感じる空間

可否館を出て奥へ進むと視界が開けて北上川の清流が現れます。柵沿いに立てば、川面を渡る涼やかな風が頬を撫で、枝々からの木漏れ日を散りばめます。背景の白壁には、宮沢賢治の詩の一節が墨文字で記され、文学と自然が交差する独特の静けさを感じ、まさに「癒しの風を感じる空間」が広がります。
【魅力④】宮沢賢治の詩を感じる白壁たち

藍色の瓦屋根をいただいた白壁には宮沢賢治の詩句が墨文字で書かれ、まるで風景の一部として呼吸しているかのよう。黒い墨がにじむ線は、賢治の語る東北の自然や祈りを視覚化した「詩のキャンバス」のようにも感じます。風情あるれる白壁です。
【魅力⑤】宮沢賢治に思いを寄せる資料館

小ぢんまりとした展示室(資料館)があります。ガラスケースの中には、宮沢賢治の草稿のコピーや手紙、初版本の校正紙など、創作の息づかいが感じられる一次資料がずらり。壁面には、賢治作品をモチーフにした版画や装幀原画も掛けられ、柔らかなスポットライトに照らされて色彩がほのかに浮かび上がります。
【体験談】穏やかな陽当たりの平日に「光原舎」に行ってきた
2025年6月某日、快晴の平日に盛岡駅から歩いて「光原舎」に向かう
2025年6月某日、東京から盛岡へ行き「光原舎」に行ってまいりました。盛岡駅から「光原舎」の材木町へは歩いて行けるもののちょっとだけ距離がありますので盛岡駅のロッカーにスーツケースを入れて身軽になります。

盛岡駅を出て川(橋)を渡り10~15分ほどあるくと材木町の通りに出ます。歩道が石畳となっており見た目シンプルですが趣のある通りです。少し歩いて進むと左側に「光原舎」が見えてきます。

「光原舎」の外観もロマンを感じる造りで店前に立つだけで大正時代にタイムスリップしたようです。売っているものも素晴らしくここでじっくり鑑賞して購入を楽しむのも良さそうです。

「光原舎」の中庭に入るとレンガ調の建物と白壁の調査が美しく飾っているものも何かと心に留まる古風ですが斬新なものばかり、既に宮沢賢治風を感じる空間に入ってきました。

中庭を奥まで進むと見えてくる北上川の河原と、感じる川の風が心地よい。
平日昼間は観光客も殆どいないので日当たり良好なお昼過ぎに澄み切った青い空の下「光原舎」宮沢賢治の世界観に入ることができる素敵なスポットです。

「光原舎」から盛岡駅への帰りに見る北上川の美しさと盛岡の青い空のコラボレーションが日本の地方都市のさわやかさと素敵さを一層感じさせてくれました。
岩手県盛岡市は川の街、清流とともに培われてきた歴史ある街が人々の安定した暮らしと優しい気持ちを育て、とても素敵な街になっています。観光で行くのも良し、住むのも良し、おすすめの日本の街の一つですね。
フォトジェニックな撮影ポイント
「光原舎」、宮沢賢治の思いを感じる中庭、そして、材木町通りはフォトジェニックなスポットが盛りだくさんです。ぜひ観光の思い出にも写真を撮って楽しみたいですね

中庭側から見る「光原舎」裏手もガラス張りに見える店内と二階へ上がる階段、周りの白壁との調和に趣深い写真映えするスポットです。

カワイイ竹林の先に見える小物売りのショップにも心惹かれます。大正風の建築日に竹の林、日本の美を感じさせる日本庭園の様に、和風な小物ショップと、それらを一枚に収められる写真が撮れるのも「光原舎」中庭の魅力ですね。
「光原舎」の場所・アクセス
場所はこちら
盛岡駅からも歩いて10~15分程度の距離にあり、旅行客が午後のひと時に立ち寄るにもちょうど良い距離です。晴れた日には北上川などの河原散策をしながら材木町に立ち寄って「可否館」で深煎り珈琲を飲んで待ったりするのも素敵ですね。
盛岡・材木町は昔ながらの日本の良さを持っている素敵な商店街
材木町通りの見どころ

盛岡市材木町は、北上川沿いの風情ある旧問屋街です。土蔵造りの家並みやたまに開かれる夜市が人気で、宮沢賢治『注文の多い料理店』出版の光原社、本格珈琲店が点在し、散策と文化体験が楽しめる素敵なストリートです。商店街と言うほどの商店はなく、石畳の歩道を心地よく歩く散策ルートになっています。
材木町通中央あたりにあるレトロな公衆電話は素敵なフォトジェックスポットです。
材木町のよ市(余市)

たまに開催されている材木町のよ市では、道路にいくつもの出店(屋台)が並び、ビールや海鮮焼き、ウィンナーなどを買い食いしながら歩ける昔ながらの「楽しい商店街イベント」になっています。人も多く出てきて賑わっており、道路上のテーブル・椅子で楽しくお食事タイムもOK!暑い夏には冷たいビールで昼間からクイっと行くのも最高ですね。
岩手県盛岡市のおすすめ散策スポット
盛岡市民の憩いの盛岡城跡公園(岩手公園)

岩手・南部藩のお城は盛岡にある「不来方(こずかた)城」(正確には「盛岡城」)いまは盛岡市民の憩いの公園として存在している盛岡城跡公園(岩手公園)は木々と城跡が織りなす素敵な散策スポットです。清流中津川と隣接していることから河原の散策と一緒に楽しむとさらに気持ちよく歩くことができます。
盛岡城跡公園の詳しい紹介記事はこちら

ノスタルジックな「大慈清水」と、美しき「盛岡八幡宮」

古都であり、古き良き川の街の風情がいまなお活きている盛岡で、駅からはやや離れた場所にある神社「盛岡八幡宮」と、八幡宮から15分程度で歩いていける「大慈清水」は、日本の古き良き時代を感じさせてくれる郷愁の名所です。
古き良き盛岡を感じる散策時にちょうど良い、「大慈清水」と「森岡八幡宮」の散策もお勧めルートになっています。
ノスタルジックな「大慈清水」と、美しき「盛岡八幡宮」を訪れる盛岡の旅、紹介記事はこちら

岩手県盛岡市のおすすめホテル

岩手県盛岡市はもともと城下町に新幹線がやってきた都市ですので、地方都市には結構あるあるで昔から続く城下町繁華街と駅前が別だったりします。立地や移動を考えて駅前に泊まるか、グルメや居酒屋を楽しむために繁華街に泊まるか迷います。以下の記事では岩手県盛岡市のエリア別おすすめホテルを紹介します。
盛岡でホテル選びならこちら

まとめ:岩手県盛岡市「光原舎」で味わうノスタルジック散歩

宮沢賢治の初版本を世に送り出した歴史を今に伝える光原舎は、石畳の中庭・レトロ喫茶「可否館」・北上川のデッキ・詩が刻まれた白壁・賢治資料館がワンセットで楽しめる文学と民芸の複合空間、「光原舎」で味わうノスタルジック散歩を紹介させていただきました。
- 心ほどける風景 ~ 石畳と蔦が織りなす大正ロマンの中庭は、午前の柔らかい光に包まれる時間帯が格別です。
- コーヒーと物語の余韻 ~ 可否館のドリップ珈琲は賢治作品をめくるような深い余韻が広がります。
- 川音と詩のシンクロ ~ 北上川のせせらぎと白壁の墨字が響き合い、五感で「賢治ロマン」を体感できます。
可否館の珈琲を楽しみつつ中庭を巡り、川辺で深呼吸し、詩の回廊と資料館で賢治の世界に浸る、光原舎は、盛岡散歩を「物語の旅」へと昇華させてくれる場所の一つです。老舗民芸店でお気に入りの器を手に入れて、旅の余韻を自宅でも味わえます。
「材木町 よ市」や近隣の盛岡城跡公園と合わせて、盛岡でノスタルジックな一日を過ごすのも素敵ですね。
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